“心理学のひと”として “心理学のひと”だから
人の心に触れる「覚悟」を自覚し,責任について考えています
臨床心理士資格、公認心理師資格を取得していることを大切に考えています.(くわしく)
- 臨床心理士は指定された大学院の課程で学び,修士論文を書き,修士号を取得したうえで資格を取得しました.
- かたよりが少なく,一定以上の力量があることを示唆してくれていると考えています.
- 公認心理師資格は「経過措置ルート」により,第1回目の試験により合格し,登録しました.
カウンセリングとは?(くわしく)
- 「心理学のひと」として,カウンセリングとは何か? と考え続けることは使命のひとつです.
- カウンセラーが考える「点」としてのあるべき答えに連れていくものではなさそうです.何でもかんでも肯定することでもなさそうです.
- 真剣に悩む人と真剣に考える人とが出会う場であるようにも思います.
- 生,死,罪などについて真剣に考え続け,「心理学のひと」は臨床の力にしている気がします.
そのままに聴くことを大事に考えています.(くわしく)
- 「聴く」とは耳と目と心で聴く,と言います.
- 専門家としての知見と照らし合わせながらも,そのままに聴く態度を大切に考えています.
- 反対は,話を聴く側が手慣れた「答え(回答)」に向けて聞かれることでしょうか.専門家に相談して,何か言いくるめられたかのような経験をすることがあります.そんなふうにならないのが「心理学のひと」です.
- 用意している「特定の答え」をめざしません.
記録を書く時間もカウンセリングの時間です.(くわしく)
- 記録を書く,というのは,話し合ったカウンセリングの時間・やり取りを脳内で再現することです.脳内で再現するそのときに気づくことも多々あります.それが次にお会いしたときに生かされます.良質なカウンセリングとはそういうもののような気がします.記録を書く時間も大切にするのが「心理学のひと」です.
- 話された方もきっと,カウンセリングの後,いろいろ思い起こしたりされているのではないでしょうか.
- その人のことがずっと気になってしまう,というのはプロの仕事ではないように思いますが,面接時間外にもふと,その人のことを考えたりしています.面接に必要な技法や理論の再確認や習得のために,成書にあたったり,図書館にこもったりします.それが「心理学のひと」でしょうか.
その人にとっての問題解決をめざします.(くわしく)
- さっと,スパッと,問題が解決した…,そうありたい,と願っています.一方で,多くの時間と労力がかかったみなさんの悩みをそうそう簡単に解決できるのだろうか,と素朴に疑問を覚えます.表面的なあざやかさのある問題解決をさっと示すことをめざすのではなく,しっかりとその人にとっての問題解決に,許される範囲で時間をかけつつ向き合いたいと「心理学のひと」として考えています.
- 妙に先回りした回答提示は,再度そこにいたるとしても余計な時間と労力をかけてしまうことにつながる,と臨床の経験上,「心理学のひと」として気をつけていることのひとつです.
良質な協働作業としてのカウンセリングであるために….(くわしく)
- 言われたとおりにしたら,解決しました…,という感じではないような気もしますが,いかがでしょうか.魔術師のような問題解決よりも,協力して協働して,相談された方が自分で解決できたと思える割合が一定以上ある方が,その後の生活・人生に良い影響(レガシー)が残るような気がします.カウンセリングの後のことも大切に考えるのが「心理学のひと」です.
- パートナーとしてのカウンセリングをめざしますので,不安をあおるようことはしませんし,みじめさを喚起するようなこともないでしょう.無責任に大丈夫,とはげますこともないと思います.大切な人に向き合うときの礼節は大切にしたいと考えています.
- 教えるという感覚はありません.一緒に考える,という感じを「心理学のひと」として大切にしています.
まだきっと,AIに負けません.(くわしく)
- 答えを知る/教えるということではないので,AI活用とはちょっと違うのが,カウンセリングなのでしょう.
- 配慮してもらいながらも,少し踏み込んで答えてほしい,そんな気持ちに応えられるのが,「心理学のひと」です.プロンプトを変えていろいろ尋ねられた人もカウンセリングに訪れます.
- プロンプトを書きながら思いつくことがあるのと同じように,話しながら思いつくことがあったりするのがカウンセリングです.私たちはそう考えています.
- そもそも,何が問題なのか見えにくくなっていることも珍しくありません.プロンプトに起こせていないのだとしたら? プロンプトにするために,対話や質問のあるカウンセリングが有効かもしれません.
- AIに尋ねてわかったではなく,誰かにわかってもらえた,という「体験」があるのがカウンセリングです.私たちはそう考えています.

相談しても意味がない? #2|カウンセリング研究室 東京三鷹
相談とは,「答え」を得ることよりも「体験」として意味があるような気がします.その「体験」を通して,「答え」が見つかることもある,そういうものかもしれません.とくに質の良い相談の場合は「体験」を通して,その人にあった「答え」に行き着く気がしま